2006年01月15日

ゾイドジェネシス:「バイオ粒子砲」


 楽しかったですねぇ。ザイリン閣下が。


 えー、トラフに向け進軍中の少将閣下。このバラに稲妻は、閣下のパーソナルマーク? バラが月桂樹だったら、某共和国の国旗になりかねませんな。さらに背景に世界地図があればカンペキ。いや、この稲妻は明らかに流用でしょう。

 ヴォルケーノの心労が祟ったか、肘をついて息切れ気味の少将閣下。傍らで、副官らしき人がそれを心配そうに見守っています。後ろにかけられているのはディガルド軍の軍旗ですね。先週、誰かに踏まれてた。

 「大丈夫なの? ザイリン」と首都でフェルミさんが大将閣下に尋ねていましたが、「彼は自分の好きなようにやっている。結果がどうあれ、彼は満足するだろう……たとえそれが、“死”だったとしても」とジーン閣下がけしからん発言を。それを聞いて愉快そうなフェルミさんが甚だ許しがたいですが、とりあえずザイリン閣下が捨て駒に成り下がったのは決定事項らしい。

 死亡フラグ、燦然と点灯中。


 ラ・カン小父様に、トラフの市長様が何かを申し立てています。いわく、「ボラー先生を解放して欲しい」。「別にディガルドに肩入れするわけではないし、あなた方がトラフを解放して下さったのには大いに感謝している。しかし、彼は優秀な軍人であると同時に、紳士だ」。

 ボラー先生に対する、これ以上ないほど的確な評価がここに。

 この賢明な市長さんには、ぜひとも我が市の市政をお任せしたい。「心得ました」と誠実に返答するラ・カン小父様もステッキー。

 討伐軍のシンボルマークが決まりました。いつの間にか祭り上げられているルージくん。

 討伐軍がトラフを落としたと聞きつけて、各地からゲリラの皆さんが大集合。最初に酒場で噂していたチャイニーズ風味のオジサンたちは、いつぞやソウタくんに返り討ちにされたシャドーフォックス隊の皆さんでは……? まだ生き残ってたのか。

 膨張した討伐軍。そこで、各隊の役割分担を明確化するために会議が開かれます。ズーリからの物資補給はヤクゥとドクゥ、その護衛はレ・ミィ嬢、さらに偵察はコトナさんに任せるとのこと。一応、女性二人は攻撃班から除かれましたな。コトナさんは、あとでバリバリ前線で活躍してますけど。ティ・ゼさんの部隊はズーリの防衛班だとか。攻撃部隊の第一班長にはルージくん、第二班長にはガラガを登用するそうな。ガラガで大丈夫なんだろうか……

 昔の会議に比べると、涙が出てきそうなほど皆さんの聞き分けがいいですな。


 そんなこんなで夕暮れに。リストの最後の部隊を見て、「料理が得意な部隊……?」といいつつティ・ゼさんが妙な反応を。傍らの部下に振り返り、部下の方でも何か思うところありそうな素振りを見せてます。これが恐ろしい伏線なのでした……

 ルージ一行、食堂へ。そこで「ム、ム、ム、ムッテームッテー♪」な人たちと感動の再会。さらに「騒がしい、何事だ!」と食堂に入ってきたティ・ゼさんの部下が、無敵団の人たちと接触して信じがたい行動を。

 「ムテキ兄者!」
 「なんと、ムテキ妹!」

 一同、唖然。

 なんと、ティ・ゼさんの部下=ア・ランさんと無敵団のリーダー=ア・カンさんは「ムテキ兄妹」だったらしい。ア・カンさんって、キダ藩の人だったのね……ア・ランさんって、昔にも名前だけは出てきてたけど、まさかそこで伏線に気づく人は誰もいまい。というか、いわゆる平凡人たる彼がいきなり「ムテキー!」ってやられても……さらに、後続にはムテキ父上、ムテキ母上、ムテキ弟、ムテキ祖父母が控えているらしい。破滅への階段を転がりつつあるゾイドジェネシス。……ムテキ祖父母は、ちょっとだけ見てみたい。

 何気なしに部下のムテキ癖を知っていたらしいティ・ゼさん。一人だけ落ち着いてました。

 セイジュウロウ師匠は、決め台詞をレ・ミィ嬢に盗られた。ますます無口路線まっしぐら。


 一方、至って真面目なディガルド軍の皆さん。トラフを攻める算段を取り決め中です。「大丈夫ですか……?」と心遣いしてくれる副官の手を、ガバッと振り払うザイリン閣下。死期が近いです。とりあえず、バイオラプター部隊は街の正門、西門、北門を同時攻撃。バイオラプター部隊が門を突破できなかった場合は、それまでの作戦を陽動とし、ザイリン閣下のヴォルケーノ率いるメガラプトル部隊が、守備が手薄になるだろう東の基地に直接攻め入ることに。

 「トラフは物流と交通の要所である。なんとしても、我が軍の手に取り戻すのだ!」
 「ディガ!!」

 訓示を終えたザイリン閣下。策を立てるところまでは問題ないのですが。

 しかし、画像をご覧頂ければわかる通り、閣下は終始前傾気味です。相当キてるらしい……


 CMを挟んで、ディガルド軍が状況開始。ラ・カン小父様、その遠眼鏡は……!? 道具も適材適所というやつか。とりあえず三方から押し寄せてくる敵に「すべての門を閉めよ」。「第五班は基地の砲台へ、第七班は西門の砲台へ。第六、第八、第九班は正門へ。第一~三班は西門、第四、第十班は北門の守備につけ」とテキパキと指示が飛んでゆきます。手で合図しているのに、この機動の速やかさは……バイオラプター部隊が遅いのか? それともこれが妥当な速度なのか。

 あの鉄の暴風が、いまやディガルド軍を渦中に捉えております。世の中の無常が身に染みる。バイオラプターに実弾は効果ありませんが、着弾によって堤から弾き飛ばされています。そのまま湿原に足を取られて行動不能に。きっと彼らは討伐軍に拿捕されるのを恐れて、自爆するしかないのですな……

 しかし相変わらず、ザイリン閣下の勝利への方程式に物量作戦は欠かせない。

 「トラフ奪還の攻撃がはじまったのか……」とつぶやくボラー先生。後ろから切り取られた横顔もシヴィ。

 「討伐軍の対応が早い……!?」と双眼鏡でザイリン閣下の副官が驚嘆しております。「作戦を切り替える」といいつつ、メガラプトル部隊を出撃させるザイリン閣下。一方、「戦いは長引くかも知れない……兵に交代で食事をとるよう伝えろ」と指示するラ・カン小父様。それに従い、無敵団の人たちが弁当の配給を開始。ア・ランさんの弁当だけ山盛りなのは何の因果か……

 「レちゃん、どうぞです」といいつつ、ミィ嬢に弁当を渡すフリ・テン嬢。「レちゃん!?」。思えば、ミィ嬢が苗字だけで呼ばれたのは初めてなのでした……「私のことはフリちゃんて呼んで下さい」。「フリちゃん!?」。……何の因果か声優ネタ。前方のルージくんは、それを軽やかに無視しつつ弁当を召し上がっております。

 「ここが僕たちの戦場です」と張り切るラ・ムウ。むしろ、後ろで盛り付けてるサイコさんがツボ。


 コトナ「ザイリン閣下み~けっ」

 東門に接近中の閣下、早期発見される。東門の防衛には、ルージくんとセイジュウロウ師匠の最強タッグが駆り出されることに。西門に向かっていたはずの第一班、なぜか隊長のルージくんは格納庫で待機中だったり。予備兵力か……隊長なのに予備兵力か。

 「見たことのないバイオゾイド……そうか、あれがヴォルケーノか。それに、あの身のこなし――ザイリンくんか」。ガラス越しでワンダフル渋面は反則だと思いますよ、ボラー先生。

 湿原を跳び越えて、基地に到達したメガラプトル部隊。しかしブースターを吹かして城壁を飛び越えようとしたところ、基地内部から思いがけない反撃を食らってあえなく落下。友軍のメガラプトルが叩き落とされているうちに、ちゃっかり城壁に飛び乗ることに成功したザイリン閣下、ルージくんと会敵。「トラフはディガルドのものだ!」と頭部のクリスタルスパインでムラサメを弾き飛ばします。「ムラサメでもハヤテでも敵わない」ということで、早速ムゲンにエヴォルトするルージくん。

 ちょっとだけ、ムゲンのエヴォルトシーンが書き足されていたり。

 「そうか、それがムゲンライガーだね……その力、見せてもらおう!」というザイリン閣下の言葉を皮切りに、雌雄を決さんとお互いに突撃を敢行する両者――

 そこで場面はガラガたちの戦斗機動に移り変わる……無情にも。


 でも、今回は仲間の戦斗機動は冴えないので画像カット。その分、閣下のシーンを五割増しで。

 「うぉぉおお!!」といいつつ、上段から右爪を振り下ろすヴォルケーノ。後ろに飛びのいたムゲンライガーに、続け様にテイルアタックを叩き込みます。間合いというものが存在しないゾイドジェネシス。それをドテッ腹に受けたルージくんが、「うわぁぁああ!!」と叫びつつ画面外に吹っ飛んでいきます。城壁の淵にしがみついて、何とか九死に一生を得たルージくん。しかし、眼前にはザイリン閣下が……

 その勝ち誇った笑みが、本日で一番ステッキー。

 しかしヘタレの性分は拭い切れないのか、ここでいままでの精神負荷がピークに達してしまったらしく、まさかの行動不能に陥るザイリン閣下。ルージくんに幻滅されています。「体よ……動け……トラフを……ルージくんとの決ちゃ「ピー、ガシャ」。その言葉をさえぎるように、パイロットスーツからせり出してきた兜が閣下の顔を覆い隠します。これではハニワ同然だ。「何っ!?」と驚きを隠せないザイリン閣下。こんな体裁を視聴者に晒すことになるとは……しかも勝手に再起動し出したヴォルケーノ。「大型ゾイド反応。敵対意識確認。『バイオ粒子砲』発射準備……」とかいいつつ、胸のクリスタルスパインから飛び出した砲塔が、身動きの取れないムゲンライガーに照準を定めはじめます。

 とうとう愛機にも見限られたザイリン閣下。



 「バイオ粒子砲だと? 私はゾイド乗りのザイリン……ルージくんとの決着はこの手で――!!」

 飽くまで己の実力で、宿敵との雌雄を決しようとする閣下。その点においては、「荷電粒子砲」を肯定していたレイヴンよりも一種の崇高な精神が窺えます。

 しかし、理想と現実が噛み合わないのがヘタレ補正のなせる業。

 「やめろぉぉぉおおお!!」と叫んでみても、バイオ粒子砲の発射は止まりません。結局、ルージくんの危機に駆けつけたセイジュウロウ師匠がヴォルケーノの射線を逸らすことで、何とかムゲンライガーが蒸発することを免れたザイリン閣下。なのに逸れた射線はしっかりソウルタイガーに直撃。「セイジュウロウさぁぁああん!!」と悲鳴を上げつつ、落下していくルージくん。何気なしに、後ろの方がすごいことになってるぞ……

 どこの巨○兵だよ、ヴォルケーノ。

 山ひとつ吹き飛ぶ描写なんて、そっくりじゃないか……何気なしに、きのこ雲が風景描写チックでステッキー。


 巨○兵の火力に、驚愕する素敵オジサマお二方。だから、ガラス越しは反則だって……

 「作戦は失敗だ……撤退する」とだけいい残して気絶してしまうザイリン閣下。相変わらず、愛機の方は自律機動でパイロット要らずだったり。ボラー先生の眼前で、バラの花びらがヒラリ……これは何を意味するのか。

 死亡フラグ?

 トラフ基地の全容がつかめる一枚を載せてみる。司令部を囲うように、ぐるぐると城壁が巡っております。

 バイオ粒子砲の直撃を受けたセイジュウロウ師匠。大怪我だそうです。というか、イクスのエレクトロンドライバーにコアを貫かれた某中佐のごとく生きておいでなのですね。枕元に座っているコトナさんの服が、微妙に描き込みが不完全だったり……心配するルージくんに、「大丈夫、絶対に治るからさ」と励ましの言葉を送るロン先生。何の確証があってか……


 まだ存命のザイリン閣下。「準備整い次第、すぐにトラフに戻る」という旨を大将閣下に報告しております。しかし「トラフより、親友の体の方が大事だ」といいつつ、閣下の容態を気遣うような発言をしてくる大将閣下。一瞬、訝しげな表情を見せる閣下でしたが、田舎出身ゆえの純粋さのためか、その好意を無下にできずにバイオ粒子砲についても遂に切り出せませんでした。

 大将閣下の部屋から退室した後、回廊で再び倒れ込んでしまうザイリン閣下。冥府への階段が目と鼻の先だ。

 そして部屋の中で笑みを浮かべてる大将閣下は、いよいよ悪代官じみた醜悪っぷりを露呈。

 今回は、久しぶりにザイリン閣下が本格的に登場。やっぱり、閣下が出ると俄然士気が上がりますなぁ。でも、相変わらずルージくんとの戦斗機動は冴えません。もっと手に汗握るような攻防を期待しているのに……その前に閣下が逝ってしまわれそうですが。

 そういえば、ディガルドのゾイド適性検査に用いられていた石版って、単純にバイオゾイドの操作盤だったんですね。今更ながらに気づきましたよ……

 次回「政変」。あと1クールなのに、政変してていいんですか……?


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Posted by ねたろう at 23:55│Comments(0)ゾイドジェネシス
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ザイリン、ほんとに立派になって…(`・ω・´) 頑張って死んじゃヤダー・゚・(ノ□`)・゚・あぁ…ザイリンの晴れ舞台なのに無敵団復活の...
(アニメ) ゾイドジェネシス 第40話 「バイオ粒子砲」【萌え喫茶】at 2006年01月21日 10:39


無敵団復活キター!
無敵兄とか…
なんだこのノリ( ̄Δ ̄)
スタッフのみなさん
最近はっちゃけすぎですよ?
師匠の数少ない台詞を
取るとかミィ様酷すぎる…


ザイリンもこん...
ゾイドジェネシス 第40話 「バイオ粒子砲」【電脳羅針盤】at 2006年01月22日 00:24
 
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