2006年01月22日

ゾイドジェネシス:「政変」


 明らかにつなぎの話。心なしか、レ・ミィ嬢の良作画が頻発。


 ララダ皇帝陛下の寝室。ここで衝撃の新事実が……!!

 「……ソラノヒトたちと親密な関係を築くために、お前を息子として受け入れたのだ」

 なんと、大将閣下はソラノヒトだった!?

 バイオラプター・グイの開発成功にかこつけて、ソラノヒトたちから決別しようといい出す大将閣下。ソラノヒトたちにはまだ利用価値があるとするララダ陛下が、それを許すはずがありません。しかし「これからは私の時代……父上にはゆっくり静養して頂く」と意味深な言葉を残しつつ背中を向けた息子に対して、「貴様っ!!」と陛下が激昂したところ……

 それが体に障ったのか、咳き込みながらあっけなく崩御される皇帝陛下。

 そんなに危なげな容態だったのか。とりあえず父が卒倒したのを平然と無視して部屋を後にした大将閣下、退室してから「誰かいないか! 父上が! 父上が!!」と、もっともらしく助けを呼んでおります。

 毒でも盛ったんだろうか。



 宮廷の前でララダ陛下の弔辞を執り行う大将閣下。ララダ陛下の病については、誰にも知らされていなかったらしい。あれ、側近の方々はご存知だったんじゃ……

 消されたか。

 唯一の王位継承者はジーン閣下しかいないので、自ずと次代皇帝は大将閣下に決定。しかも軍の最高司令官も兼任しているので、自分は大将から軍の最高位たる元帥の称号を頂き、皇帝ではなく武帝と名乗ることに。

 えー、「武帝」って前漢の?

 とりあえずディガルドの標準礼服は青なのに、ひとりだけピンク色なザイリン閣下。嫌でも目立つ。

 ジーン閣下の部屋で、ワイングラス片手に「筋書き通りってわけね」と語りかけるフェルミさん。やっぱりララダ皇帝は消されたのか。それに「彼は天寿を全うした」と言葉を返し、自分が世界を支配するのは「歴史の必然だ」といい出す武帝陛下。「あなたといると、退屈しないわぁ」とフェルミさんが笑みを浮かべております。いつもより目の釣り具合が3割ダウン。和み顔だ。

 そこに士官に連れられて入室してくるザイリン閣下。武帝陛下が「紹介しよう。フェルミ少将だ」と改まりつつも問題発言をしたので、「この女が少将だと!?」と露骨に嫌そうな眼差しを向けるザイリン閣下。あ、本当だ、彼女の肩に将官用の房飾りがついてるよ。これではザイリン閣下がフェルミさんにタメ口であしらわれてしまうではないか。キャー、世も末だ。

 「過労で倒れたと聞いたが……大丈夫か?」
 「ご心配なく」
 「そうか……安心したぞ、ザイリン中将」

 あれ?

 驚きを隠せないザイリン閣下。どうやらザイリン閣下にも昇進の辞令が下されたらしい。よかった、これでフェルミさんに対する相対的な権威が保たれた。「君にはいっそうの働きを期待しているよ、ザイリン」と肩に手を置かれた中将閣下。(それが本心ならば嬉しいのだがな、ジーン……)と心の中でつぶやいております。

 というかザイリン閣下、中将って気がしねぇ。

 むしろザイリン閣下がフェルミさんに視線を向けたときに、彼女が妙に不機嫌そうだったのは、本当は先週で閣下が臨終する予定だったのに生きておいでだったからでしょうか? あまつさえ中将に昇進されては……彼女にしてみれば甚だ面白くないということか。

 というか「過労」で済まされちゃったよ、先週の死亡フラグ。


 ララダ3世の崩御によって、トラフ奪回作戦が先送りになったディガルド軍。討伐軍にしてみれば思ってもない蜂起のチャンス……ということで各地の村をディガルドの支配から解き放つことに。

 あー、ルージくんとロン先生だけで解放しちゃったよ。

 村長がルージくんと握手しております。照れてるルージくんが妙に愛嬌ある。今日の彼のベストショット。

 例の討伐軍の旗を「自由の旗」と称して、喜んでいる村人たちですが、彼らはこの後どうなるんだろう。またディガルドが攻めてきたら、ささやかな「自由」も瞬く間に終焉ではないですか。討伐軍が駐留してくれる気配もないし……駐留したところで、それだけ討伐軍の戦力が割かれてしまうわけですし、いまの討伐軍に解放した村を守備するだけの兵力は残されているのか……戦力が膨張しつつあるといっても、無闇な解放区の拡大は時期尚早のような予感。

 師匠のところに見舞いにいくルージくん。「解放された村人たちの笑顔が嬉しい」と語るルージくんでしたが、それに「無理はするな」とだけ忠告しておくセイジュウロウ師匠。その横顔がハンパじゃなくカッコいいのですが。

 「ホウさん、妙に手が長いなぁ」と思っていると、セイジュウロウ師匠が病床に伏しておいでなので、代わりにルージくんに戦闘訓練の指南役を担当して欲しいらしい。いつの間にやら大物になったな、ルージくん。「俺でよければ、喜んで」とまったく臆した様子を見せないルージくん。……大物になったなぁ。

 ヤクゥさんがルージくんのことを「商売抜きで協力したい奴」といっておりますねぇ。というか、通商連合はルージくんに協力することを誓ったんだから当たり前なのか。

 レ・ミィ嬢がズーリまで補給物資の調達に。姫様が一人前に任務をこなしているのを見て、感慨にふけるダ・ジンさん。この寂しげな笑みを浮かべているキダ藩の元家老に、「私は私よ。変わらないわ」と断っておくレ・ミィ嬢。本当か?


 ソウタくんが畑仕事をしてるよぉ。釈放されたんだね。レ・ミィ嬢の発言によると、彼はダ・ジンさんの屋敷に預けられているらしい。どうやら自分がディガルドの人間であることに負い目を感じて、その償いのために畑仕事を手伝っている模様。記憶を失くす前とは打って変わって、誠実な人柄ぶり全開のソウタくん。それを聞いたレ・ミィ嬢、何かを思い立ったらしく、「春風や闘志いだきて丘に立つ」。

 ……

 「ひめ~!!」

 周囲の男衆から弱々しい嘆き声が聞こえます。まるで死人を思わせる愁訴ぶりです。仮にもキダ藩の跡目たる姫様が、大根の収穫を手伝い出したら当たり前です。結局、勢い余ってこけてしまいした。ソウタくんが笑ってます。こういうときに自分も笑ってごまかすのが、みやびな人たちの定石。むしろ、こやまきみこさんの声が見事でした。なんででしょう。どうして涙がこう、ジワッとにじみ出てくるのか……

 レ・ミィ嬢の「浮気」の熟練度が3上がった。

 とある村の解放に向かったガボールさんが、援軍を求めているとのこと。ジェネレーターが丘の上にあって、そこを陣地にされたもんだから突破が難しいらしい。ガラガが「俺が!」と一番に進言しますが、「いや、俺がいきます」とルージくんに止められてしまいます。どうやらムラサメライガーが出撃した方が士気が上がるらしい。結局、祭り上げられてしまったか……ラ・カンの承認を受けて援軍の指揮を任されるルージくん。

 どうでもいいけど、ガラガのいうことはいつも反故にされる……実は哀愁キャラ?


 レ・ミィ嬢が大根を背負ってトラフに戻ってきました。道中でルージくんと鉢合わせ。「ちゃんと寝てる?」とルージくんの健康をおもんばかるレ・ミィ嬢でしたが、「俺は俺のやるべきことをやってるだけさ」と気安く受け流されてしまいます。「まあ、頑張りなさい」といって遠ざかるルージくんの後姿を見守るレ・ミィ嬢。ほんのささいな会話でしたが、その瞳に込められた物憂げな輝きは……

 どうでもいいですけど、って書くだけでルージくんの台詞が妙にオヤジ臭く感じられる言葉の不思議。

 CMを挟んでガボールさんの軍勢が苦戦してる陣地。そこに「ムラサメラガーだっ!!」ということで、にわかに士気が高揚する討伐軍の方々。「ムラサメライガーがくれば絶対に勝てる」らしい。マズイ、これはマズイです。完全に祭り上げられてるぞ、ルージくん。

 祭り上げられると死期が近くなるらしい。ザイリン閣下と共鳴してしまったか、ルージくん。

 そういやガボールさんのブラストルって、機関部が青いだけじゃなく装甲も銀色なんですね。いわゆるジェネシスナンバーとしてリニューアルされたブラストルそのものだったのですか? いや、商品情報には疎いですよ、私。ムゲンライガーがバイオ粒子砲を弾き返せるなんていうマッドサンダーじみた特殊能力の持ち主だったことも、つい最近知りました。つまり、先週のセイジュウロウ師匠は庇い損だったということか。……それにしても、ハウンドソルジャーやカノンフォートが出る機会はあるんだろうか?


 丘の上のディガルド軍陣地に突撃。岩壁を駆け上るムラサメライガーを見て、ディガルド兵が「ムラサメライガーだぁぁああっ!!」と大慌て。ZAC2030年当初のゴジュラスや『アイ○ハンダー』を思わせる神話の伝播ぶり。そういや、ゴジュラス出てこないかなぁ……とりあえず防壁に到達したムラサメライガーをバイオラプターとメガラプトルがお出迎え。

 あっさり首を切り落とされるメガラプトル。

 それに乗じて、ガボールさん以下セイバータイガー部隊が城内に侵入。ガボールさんの前に昔ザイリン閣下が乗ってたブラックラプターが立ちはだかりますが、これが小型機のくせにブラストルタイガーを凌ぐ勢い。下手をするとメガラプトルより強い。しかしハヤテにエヴォルトしたルージくんが相手だと、すんなり両断されるブラックラプター。主人公補正か。むしろリーオ補正か。

 息が切れ気味のルージくん。「借りができちゃったね」というガボールさんに、「いいえ……」と答える声にも覇気がありません。ザイリン閣下と呼応してしまったのか? ともに冥府への階段を転げ落ちる運命なのか?

 疲労困憊のルージくん。木のたもとでお昼寝タイム。しかしジャラベルさんというゲリラに頼まれて、また一山越えた村をディガルドから開放することになったルージくん。祭り上げられるからこうなるのです。死期が近いとは、まさにこのことだ。

 ルージくんが連チャンで解放作戦に挑んだことを知るトラフの一行たち。レ・ミィ嬢が「余計なことばかり抱え込むんだから」と愚痴っています。……「余計なこと」ということは、やはり討伐軍として無用な解放区の拡大は避けたいということか。確かに無闇な戦線拡大はリスクが大きいぞ、ルージくん。祭り上げられると判断力まで……

 それでも余裕で解放作戦を成功裏に終わらせるルージくん。ヘタレとは無縁ということか。どこぞの少将閣下とは大違い……中将か。


 帰りが遅れたルージくんに対して、流し目で不満を露にするレ・ミィ嬢。

 基地の廊下で復活されたセイジュウロウ師匠と鉢合わせするルージくん。「大丈夫なんですか?」と尋ねるルージくんに、「馬鹿め……」とだけもらしたセイジュウロウ師匠。これには流石にショックを隠し切れないルージくん。やっぱり妻の気持ちはもっと大切にしないと……

 ソウタくんはまだ監禁されていた! なんとダ・ジンさんにとって「預かる」=「監禁する」らしい。ディガルドは子供でも容赦なしということか……ダ・ジン株が下落してしまった瞬間。彼が監禁されるのは、ズーリの民の憎しみも相まって仕方ないとも思いますけど……ああ、ソウタくんが悪いんだ。でも、単純に牢屋が部屋代わりなのか。普通に畑仕事とか外出とかしてるし。

 再びズーリまで補給物資を調達しにきたレ・ミィ嬢。ダ・ジンさんが「ムラサメライガーは獅子奮迅の活躍だとか」というので、「おかげでルージとはほとんど話せないけどね……」とついつい本音をもらしてしまいます。しかし「それは寂しゅうございますな……」とだけ返したダ・ジンさん、今回は「ダ・ジン嫌い!!」といわれずに済みました。

 「銀ちゃんと約束があるから」と退室しようとするレ・ミィ嬢に、「またあの小僧と……」と呼び止めるダ・ジンさん。「放っておけないのよ……友達もできないだろうし……可哀想だから」ともらすレ・ミィ嬢。「可哀想だから」ですか、そうですか。これはひとえに姫様の優しさの表れなのか、はたまた男を無自覚のうちに傷つける潜在的悪女スキルの発現なのか。

 とりあえず一話のうちに二回も浮気する術を身につけたレ・ミィ嬢。浮気の熟練度アップに余念がない。

 相変わらず絵の上手いソウタくん。傍らでレ・ミィ嬢が「上手ねぇ」と感嘆しております。「ねぇ……また僕ひとりになっちゃうのかな」とつぶやくソウタくん。我知らずレ・ミィ嬢の本心に感づいてしまったのか!? それにただ「銀ちゃん……」とだけつぶやくレ・ミィ嬢でしたが、ふと二人の頭上に大きな影が。それがムゲンライガーのように思えて恐れおののくソウタくんでしたが、実は「ダ・ジン様からのご命令で、姫様の護衛を」していたランスタッグだったり。用心深いな、元家老。しかしソウタくんの怯えは止まらず、そのまま……ああ、泣いた男を抱いてしまったか、レ・ミィ嬢。

 これが男女逆だと、恋破れるパターンの王道らしい。


 眠りについたソウタくんの枕元に、レ・ミィ嬢の作画が。出た、モデルを見なくても忠実に対象を描くことができるソウタくんの半端じゃないデッサン能力。きっと作画中は「いつもミィの頭の上に乗ってる、あのヘンな被り物は何かなぁ」と思いつつペンを走らせていたに違いない。その絵を見てハッとしてしまうレ・ミィ嬢。「ひとりにしないで……」と寝言を繰り返すソウタくん。これで本当に記憶が戻ったらどうなっちゃうんだろう。

 疲れ切って寝ていたルージくんに、無情にもコトナさんが「出撃よ、ルージ」。

 今度の街は、これまた風情のある景観ですなぁ。

 善戦する討伐軍。しかし、バイオラプターの火炎放射をかわしたルージくんの目が霞む。急に足場を崩して、「わぁぁああ!!」と叫びつつ谷間に落下していくルージくん。ああ、冥府への階段を転がり落ちていく……しかしそんなに深い谷ではなかったので、無事に着地。あとを追いかけて谷を滑り降りてきたバイオラプター二体も、ムゲンライガーにエヴォルトして難なく撃破。疲れてるときにエヴォルトして大丈夫なのか?

 雲間から指す青白い陽光が天使の梯子のよう。それに向かって勝利の咆哮を轟かせるムゲンライガー。なんてステキな絵なんだ。

 ガラガに「手こずってたな」といわれてしまうルージくん。よしよし、これでザイリン閣下と対等のバトルが……


 武帝陛下がソラノヒトたちのところへご挨拶。これが武帝陛下の礼服ですか……あのパイロットスーツよりは断然いいですね。「とうとうあなたもディガルドの王になられましたか」、「我々の予定より、かなり早いようですが」ともらすソラノヒトたち。とても気に食わないらしい。それを「突然の重責に身がしまる思いです」とテキトーにあしらっておく武帝陛下。リーダー格のソラノヒトが「ソラシティーはジーン武帝1世の即位を認めます」と告げると、「これからはソラと一体になり、さらなる発展のため邁進します」といって不敵な笑みをこぼす武帝陛下。服は貴族っぽくても、顔はどこまでも悪代官。

 今回はモロにつなぎの話ですからね。何もいうまい。戦斗機動も白熱しないし、展開が大きく揺れ動いたわけでもない。ささいな描写の連なり、といった感じでしょうか。休息じみた閑話ですなぁ。「政変」自体も冒頭で終わってしまったし。最近忘れ去られていたソウタくんの様子が妙に多く描写されましたが、これは次回への伏線ということで。

 おまけ↓ いつも画像が小さ目なので、ベストショットを集めてみる。あまり大きくなってないけど。クリックして下せぇ~

新窓ですよ

 次回「密会」。え? もうソウタくんとレ・ミィ嬢はやりまくりじゃ……


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Posted by ねたろう at 23:09│Comments(0)ゾイドジェネシス
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(アニメ)ゾイドジェネシス 第41話 「政変」【萌え喫茶】at 2006年01月24日 20:03
 
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