2005年10月23日

ゾイドジェネシス:「秘密」


 ザイリン閣下が出てこないので燃えない。
 

 怪しげな下水道めいたところを一人の少女が直走っております。後ろに、クルックーがいるのでコトナさんと推定。その後、謎の女性による「コトナ戻ってこい」コールが。予想的中。しかし、鉄製の足場から降り立ったコトナさんの背後から、いきなり貫殺飛○無が! それが愛しのクルックーに直撃。動揺するコトナさんのさらに背後から、ポン刀を持った謎の少女が彼女に斬りかかってきます! 斬撃。悲鳴。そのまま、L○Lの海に沈み込んでいくコトナさん。しかし、その下にはレインボージャークが……

 いや、ポン刀を持った少女、カッコよすぎ。

 そんな悪夢から目覚めたコトナさん、現在はラ・カンとペアを組んで行動中です。

 一方、前回ヴォルケーノの襲撃にあったルージ&ミィ&ロン&愉快な仲間グループは、それなりに重症を負ったレ・ミィ嬢の療養中らしい。ふと、「ディガルドがゾイド製造の技術を有している」という話題になって、「ゾイドは掘り出されるものじゃなかったの?」と驚きを露にするルージくん。「詳しいことは、ラ・カンが上手く調べてくれる」といったロン先生ですが、ここで愉快な仲間たちが、彼らの向かったアイアン・ロックは「呪われた街」であると無責任発言

 公式ページにも書いてあったけど、どうやらそのアイアン・ロックはコトナさんの故郷のようで。


 

 アイアン・ロックに潜入したラ・カン&コトナ組。しかし、そこはすでにディガルド軍に占領されているという罠。「アイアン・ロックの呪いも、ディガルドには通じなかったと見えるが……」とつぶやくラ・カンに、「呪いなんてデタラメよ」と言明するコトナさん。地元の人がいうことだから、間違いない。

 とりあえず、コトナさんの先導によって地下水脈からの潜入を試みるお二人さん。水脈を進むうちに、LC○の海に突入。水没した廃墟都市の景観に息を呑むラ・カン小父様。コトナさんによると、ここは「禁忌の谷」という、いかにもステッキーな地名を授かっているらしい。「これが、人の造りしものなのか……?」と、付近の建物に近づいたラ・カン小父様でしたが、その真横にまたもや貫○飛苦無が! むしろ、その驚きぶりがナイスなオジサマ。そんなオジサマを庇うようにして、コトナさんが抜刀ざまに二刀流「苦無返し」を発動。

 コトナさん、カッコよすぎ。

 なんか、違うアニメを見ているような気がしてならないのですが、そのまま仮面をつけた襲撃者に対してオジサマも抜刀。「キダ藩刀術……」とかやってくれたら非常に燃えるんですが、流石にそれではアニメの方向性がいよいよ定まらなくなってしまうので、ここは大人しく敵に囲まれておくことに。そこで、妹のリンナさんと再会するコトナさん。なんだ、コトナさんの姉妹はフェルミさんじゃなかったのか。「生きていたのね、姉さん……」と剣呑なオーラを放ちながら吐き捨てるリンナさん。そのまま捕まった二人は牢屋に入れられることに。
 

 どうやら、コトナさんはアイアン・ロックの秘密を守るために暗躍する闇の一族『マキリ』の生まれだったらしい。なるほど、だから男の盗賊を軽く伸しちゃったり、ガラガ顔負けの強烈な地獄蹴りを繰り出せちゃったりするわけだ。牢屋の中で、「ここにあるのは嫌な思い出ばかり」とか「こんな街、滅びてしまえばいいのに」とかいって、過去の追憶に走り出すコトナさん。

 ク、クルックーの作画がおかしい? それとも、まだ幼鳥だから?

 コトナさんにクルックー(幼鳥)を授けてくれた旅芸人は、実はゾイドの仲買業者でありまして。彼は「禁忌の谷」で水没しているレインボージャークを見つけるんですが、数日後に遺骸となって発見されます。彼が「呪い殺された」と思い込んでいたコトナとリンナの二人でしたが、実は『マキリ』によって抹殺されたことをここで初めて親方から明かされることに。暗殺部族だったら、そういうことは幼少の頃から教え込んでおけばいいのに。「今日からお前たちも一人前だ」と告げる親方の、そのワイルドな笑みがステッキー。

 「『マキリ』がそうまで守ろうとするアイアン・ロックの秘密とは……」と、強い興味を示すラ・カン小父様。しかし、そこで牢屋に『マキリ』族の男がやってきて、コトナさんからそれを聞き出す機を逸してしまうオジサマ。そのまま彼らの身柄はディガルド軍へと引き渡されることに。「あのラ・カンも、とうとうディガルドの手に落ちたか……」とは、フェルミさんの言。相変わらず、サンタクロースしてるなぁ。

 CMを挟んで、拷問を受けていた二人。CM中に鞭打たれていたようなので、すでにボロボロの二人でしたが、劇中では一度も痛めつけられずに「本国に連れてっちゃって」というフェルミさんの一言で本国送還と相成ることに。教育委員会か何かの指図だろうか。

 リンナさんが「コトナは我らの掟で始末する」と主張して、フェルミさんにコトナさんの身柄を引き渡すことを要求しますが、「掟なんて、私の知ったこっちゃない」と爪の手入れをしつつ応じるフェルミさん。それに「貴様!!」と反感を露にするリンナさん。しかし、「“滅びの竜”を復活させたくなかったら、私たちのいうことに従っておいた方がいいんじゃない?」と普段からは考えられないような口調で、リンナさんの頬を爪ヤスリでペシペシと叩きつつ詰め寄るフェルミさん。なんて嫌な女なんだ。

 しかし、この普段からは考えられないような口調というのは、聞いてて感動しましたね。今までの低血圧じみた演出は、全部このときのための仕込みだったのか!?

 ……というか、ギ○・ベイダーなのか? とうとうギ○・ベイダーの登場フラグが本格的に立っちゃったのか?
 

 クルックー、ナイス働きぶりだぜ! 名アシストの栄冠は君に輝く!!

 戦場でシャワーを浴びたいといい出す士官は多々いるそうですが……ああ、大佐殿。

 ということで、古典的な針金工作で牢屋から抜け出すことに成功したコトナさんとラ・カン小父様。オジサマの「キダ藩拳法」がディガルド一般兵にダイレクトに炸裂し、コトナさんが強みの地元スキルを発揮して、指紋認識装置のついたエレベーターを使用することに成功。というか、コトナさん手袋したままだったけど、あれで指紋認識できたのか? とりあえず、そのままアイアン・ロックの最深部―――バイオゾイド製造工場まで踏み込むことに。バイオゾイドの流体装甲がドロドロ流れてるよ、どろどろ。この高度な金属精製技術が、代々『マキリ』が隠し通してきたアイアン・ロックの秘密だったようで。

 ここで、リンナさんと一悶着。コトナさんが故郷や家族を捨てたことをひたすらに追及する彼女ですが、実はコトナさんが故郷を去ったのは他でもない妹であるリンナさんを守るためだった……と、彼女の腹心の部下から告げられる衝撃の事実。

 というか、一族の中で一番の実力者が次代親方になるのはわかるけど、コトナさんが次代親方になったら、なんでリンナさんが殺されなきゃらなんのだ? 先代親方は「実力で劣るリンナに用はない」といってましたが、それでもコトナさんが逃亡したことで現在親方の地位に甘んじている彼女は、自ずと当時でナンバー2の実力の持ち主だったわけでしょう? だったら、それを失うのは『マキリ』の戦力的にも痛手なのでは……? もしかして、世襲制ですか? 同じ血族で生き残れるのはただ一人と? と、ということは、先代親方は彼女たちの母親だったということか!? 姉妹は先代親方のことを「親方、親方」って呼んでたけど……なんか、いきなりヤクザっぽいイメージが。

 そこで、本日「嫌味な女で賞」に輝いたフェルミさんが、「しょせん、三文芝居ねぇ……」といいつつタラップの向こう側から出現。ここで「あなたの好きにはさせない」とまたもや地元スキルを発揮したコトナさんが、指紋認証機に手を置きつつ、何やら呪文めいた言葉を口走りはじめたぞ!

 ま、まさか、「バ○ス」!!??

 面白いようにスパークを放ちはじめる地下工場。ここに至って、「アイアン・ロックの呪いだー」と騒ぎ立てるディガルド一般兵が、ミーハーであることこの上ない。「プログラムを破壊したな!」と、こちらは冷静な台詞を吐くフェルミさん、ステッキーな銀色拳銃でコトナさんを狙い撃ち……と、ここで妹が姉を庇うというお決まりのパターン。その後、フェルミさんが拳銃を三連続で外してくれたおかげで、なんとか敵の陣中から脱出することに成功したコトナさんとオジサマ。妹の死亡は未確認。もしかしたら、そのうちひょっこり出てくるかもね。ゲオルグと一緒に。
 

 レインボージャークとソードウルフに乗り込んだお二方。コトナさん、飛び立つ前に早速ファイアブレスの直撃弾を受ける。その敵機を両断するべく、敵の砲撃を乱数走行で巧みにかわしていたオジサマでしたが、別のバイオラプターに横から張り倒される。

 なんと、ここで思わぬ“でこぼこコンビ”誕生かっ!?

 ……と思いきや、「そんなのに甘んじてたまるかぁぁああっ!!」という気迫を込めたかどうかはいざ知らず、オジサマがソードウルフの大剣を振るって自機を張り倒したバイオラプターを三枚卸に。というか、もはや八つ裂きになってるけどね。さらにその後、大剣を上段に構えたソードウルフが……!!

 ビ、ビーム○マッシャー!!??

 すいません、オジサマ、それは反則です。そんな粒子兵器の最終形、ゾイド界では伝家の宝刀です。間合いを無視して斬撃を飛ばすとか、ゾ○とかメタ○イトとかしかできないから。なんというか、一刀両断にされたバイオラプターが哀愁漂う。

 オジサマをセイジュウロウ師匠よろしくキャッチしたコトナさん、またしてもフェルミさんのバイオプテラに襲われます。セイジュウロウ師匠の場合もそうでしたが、「ソードウルフを放せっ!!」というオジサマの自己犠牲発言がステッキー。しかし、「飛べる!!」の気合一閃、レインボージャークに追加装備されていたターボブースターが作動してぴゅーと戦闘空域から離脱していくコトナさん。「やってくれるわね……」ともらしたフェルミさん、その微笑が本日で一番ステッキー。

 やっぱり、ザイリン少将が出てこないと面白くないわ。

 登場当初から、ずっと伏せられてきたコトナさんの出生の秘密でしたが、どうせ描くならもっと丁寧に描いて欲しかったなぁ。妹のリンナさんも、実は「姉さんには敵わない」という劣等感めいたものが、姉に対する怨念に複雑に絡んでいた、という設定は中々に奥深いと思うんですけど、いかんせん描写の仕方に粗暴さが残る。これは、30分でまとめるべき内容じゃないべ。まあ、ミィ嬢の過去の話ももっと丁寧に描いて欲しかったけどさ。少将閣下のは、あれで満足だったけど。

 しかし諸君、本日のメインイベントはこの後に控えていたのだ!
 

 
(゜д゜;;;


 こういう方向に走ってしまったか、製作班。

 なんだ、これは? 俗にいう「キャラクターソング」、略して「キャラソン」? レ・ミィ嬢に合わせて等身が調節されてるコトナさんに哀愁が漂うぞ。むしろ、この場合、漂うべきはレ・ミィ嬢の方なのか? 微妙に、レ・ミィ嬢がメインのときはミニランスタッグに字幕が重ならないよう、コトナさんがそれの場合はレインボージャークに重ならないよう、細かな配慮が行き届いているところが製作班の真剣ぶりを思わせる。いや、どうせ「キャラソン」つくるなら、もっと洗練された絵を描いて欲しいなぁ……

 キャラがデフォルメされてるよ。
 私は、こんな風に踊っているオジサマは嫌だし、
 時刻表示に隠された閣下の動きは、何気に怪しいし、
 こんなルージくんはむしろ可愛いけど、
 こんなゲオルグは……オイシイところ持っていき過ぎ。
 他にも、ロン先生やソータくんの動きにワロタ。

 ロン先生のゾイド講座。
 ロ「強化パーツでグーンとスピードがアップしたレインボージャーク。今後の活躍に期待だねぇ。……それにしても、コトナくんにはビックリしたなぁ」
 レ「謎の女、コトナ・エレガンス。最高速度マッハ2.5。体重45トン」
 コ「ナニィィィィイイイ!!!」
 ロ&レ「ギャァァァァアアアアッ!!!」
 ……再現してみた。今日のは私的にツボだったので。

 次回「魔物の森」。量産型メガラプトルがキタァァアアア!!


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Posted by ねたろう at 22:55│Comments(0)ゾイドジェネシス
 
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