2005年11月15日

ゾイドジェネシス:「ソラノヒト」


※11月13日にアップする予定でしたが、時間がなかったので翌々日に。
※本文は当日のままなので、「今日」って書いてたら11月13日のことだと思って下さい(ぉ)。

 盲腸で入院してたので、先週分のレビューはお休みということで。……いや、録画してもらったの見たけどね。ザイリン閣下が出てこないと本当につまらなくて。別に、先週の話はレビューするほどのものでもないし。……要は、故・荒法師の恋人が仲間になりました。お終い。

 先週、量産型メガラプトルに乗ってロン先生の噛ませ犬にされた司令官殿が、ザイリン少将の来訪に「まさか、こんな田舎の基地までおいで下さるとは……」と恐縮しております。早速、少将閣下にルージ一行の消息を報告する司令官殿。要はグスタフのコンテナに隠れて、ディガルド軍が検問を張る前に戦闘区域から離脱したわけですが、それを最低限の情報から見抜いてみせた少将閣下に大仰に反応してみせる司令官殿。こやつ、今日も引き立て役か。とりあえず、首都ディグまで無線をつなげるように指示する少将閣下でしたが、司令官殿が戸惑いつつ「しかし、今日は……」。それを聞いて感づいた少将閣下、「そうか、今日は定例の御前会議か……」。

 御前会議なんて、なんて朝廷チックなことをやっているんだ、首都のお偉方は。


 ということで、御前会議をやっている首都のお偉方。

 とうとう、バイオティラノが出てきましたな。やっぱり、あれは大将閣下の乗機だったのね。「準備整いました、父上」と、会議室に入ってくる大将閣下。ということは、この老人がディガルド武国の皇帝陛下か。中々、ステッキーなオジサマですな。持病の咳を連発しつつ、玉座の後方の自画像にそっと手を置く皇帝陛下。すると、自画像が上方にせり上がって、奥に秘密の通路が……さらに、エレベーターで宮廷(?)の最上部まで移動しつつ、そこで色物コスチュームを身にまとった怪しさ全開三人組とコンタクト。

 どうやら、彼らが噂のソラノヒトらしい。ディガルド武国は、彼らにレッゲルを納めることで、その技術の断片を分け与えられているようで。だから、バイオゾイドの流体装甲を開発できたり、一般兵にあんな奇妙なハニワの格好をさせることができたり、ディガルド国外では実用化されていない無線機が普及してたりするわけですな。さらに、ジェネレーターを求めて各地に侵攻していたことも、彼らに納めるレッゲルを確保するためと理由づけられる……なるほど。これで納得。

 ……するわけないだろ。

 なんか、この三人の登場で雲行きが怪しくなってきたゾイドジェネシス。最後はソラノヒトと決戦なのか? なーんだーかなぁー。にわかに世界観がパラレルワールドめいて……



 ゾイド工房を見て、目をキラキラ輝かせるルージくんとレ・ミィ嬢。ゾイドを見る子供たちの目は、いつもこうあって欲しいものだ。

 ここまでルージ組と運命をともにしてきた愉快な仲間こと、ヤクゥ&ドクゥの故郷カトーンの街まで辿り着いたルージ一行。街中に物見やぐらが乱立し、街に入るには検問を通らなければならず、運河沿いに立ち並ぶ格納庫の壁には特殊な金属が使用されていて、有事の際には堅牢な防壁として機能し、街の中心部に至る一本橋は、敵の侵入を阻むべく跳ね上がる仕組みになっている……と、なぜか商人の街にしては恐ろしすぎるほどの要塞都市っぷり。ということで、この街は通商連合のアジトということが発覚しました。

 レ・ミィ嬢が完全復活。僕は退院したばかりで本調子には程遠いですが、彼女は元気です。先週の時点で、「乙女のかかと落としぃぃいいっ!!」とかやってたし。その前には、「キダ藩無刀流」とか「ツンデレラ式マサカリ投法」とかも披露してたしね。

 町長さんに連れられて、ご先祖様の存在を立証する“物”が存在するという海底にいく破目になったルージくんたち。懐中電灯のことを、「水の中でも使える松明」とかいっているロン先生や、それに大真面目に「そんなのもあるんですかっ!?」と驚いているルージくんの様子からして、この世界の技術水準が思いのほか低かったことを思い知る。

 問題の海底に隠されていたのは……とうとうキタか。

 ギル・ドラゴン。

 ……?

 なんて安っぽい名前で再販なんだ、ギ○・ベイダー! しかも、初登場はどこの部分だか知れない、埋もれた体の一部だけというこの嘆かわしさ。これは、尻尾なのか? というか、これだけで「これはゾイドだ」と判断したルージくんの洞察力には感嘆するものがありますぞ。いや、私には下水道か何かが露出したやつくらいにしか……しかも、大きさはやっぱりアニメサイズ。バトストと合致しないアニメ設定は嫌だよぉー。諦めてるけど。

 というか、ブラストルタイガーが二体存在している時点で、バトスト設定を否定しているのね、このアニメは。

 ギル・ドラゴンの存在を知ったルージくんたち。やはり、ご先祖様は実在したのか……あの変てこコスチューム三人組が。その晩、ロン先生に起こされて街の商人たちが集まっている怪しげな部屋に呼ばれるルージくん。彼らいわく、「ルージくんに協力する」のだそうな。それは結局はラ・カンのディガルド討伐軍に協力するという形になることを主張するルージくんですが、彼らにとってそれは問題ではなく、あくまで「君に手を貸すのだ」ということを言明する町長さん。ちょっと複雑な心境のルージくん。「……これは、下克上のチャンスかなぁ」。

 町長さんが地図帳をくれたよ。何だか、いきなり現代的な地図だなぁ。まるでタウ○ページ。


 このままではルージ一行に「別の街に移動されてしまう」と危惧して、ザイリン少将が単機で出撃。ちょっとOSの精神負荷が閣下の寿命を縮めそうな勢いですが、本当に大丈夫なのか、閣下。このままルージくんと決着をつけられずに過労死してしまったら、いよいよ永遠にヘタレの刻印が消えぬまま地獄逝きですぞ。いや、ヘタレじゃなくなったら、それこそ閣下じゃないけどさ。

 ヤクゥ&ドクゥのグスタフは通商連合のアジトに残るようで、ここで彼らとはお別れ。ムラサメライガー、ランスタッグ、バンブリアンの三機では、明らかにだだ目立ちのような気がするのですが……道すがら、今回の旅の目的は「ルージくんにご先祖様の存在を認識させること」と「通商連合の協力を取りつけること」だったことを告白するロン先生。そして、「これで死んでも悔いはないよ」なんて、無闇に死亡フラグを立てちゃったりします。「エレファンダーに踏まれても、死なないような顔してるくせに」とレ・ミィ嬢が何だかわけのわからない発言をしておりますが、「……そうでもないよ」と意味深な間を置くことでロン先生が死亡フラグの点灯をやたらにアピール。

 ……え、そうなんですか?

 しかし、ここでロン先生の視界の隅から赤い○星が……!! 「どうやら、死ぬ前に一仕事やらなきゃならないようだ……上だっ!!」といいつつ、バンブリアンの連装ミサイルを射出するロン先生。それが峡谷の上からムラサメライガーに踊りかかってきたヴォルケーノにクリーンヒット。何とか初太刀を免れるルージくんでしたが、この狭い谷間では「数の有利を活かせない」ということを悟ったロン先生。今日の閣下は妙に用意周到です。負けじとエヴォルトするルージくんですが、今日の閣下は奇妙なほど強いです。なんと、超高速で繰り出されるハヤテライガーの斬撃を実力で弾き返した!

 きゃぁぁああ、閣下ぁぁああ、素敵ぃぃいい、もっとやってまえぇぇええ!!


 ヴォルケーノが相手では、煙幕を張ったところで追いつかれる可能性が高い。「でもね……こんなところでルージくんを失うわけにはいかないんだぁぁああっ!!」と、裂帛の気合のもとにロン先生がバンブリアンの操縦桿を押し倒します。それに呼応してヴォルケーノ目がけて駆け出すバンブリアン。「何するつもり!?」と問いかけるレ・ミィ嬢ですが、「黙って見ていろ」とコンソールを操作しつつ言葉を返すロン先生。その口元が……

 カッコよすぎ。

 そして、パイルバンカーでもって棒高跳びよろしく跳躍したバンブリアン。それに驚くロン先生以外の三人の表情が妙に劇画チックだったのはさておき、空中のバンブリアンはヴォルケーノ目がけて肩の鉄輪、そして続け様にパイルバンカーを射出。そのまま鉄輪に頭部を強打され地面に伏したヴォルケーノを、降下してきたバンブリアンが全体重をもって組み敷きます。1600円のゾイドに組み敷かれる3000円のゾイドって……そして、ルージくんたちに「この場から離れろ」と告げるロン先生。

 ……地形が変わっちゃうかも知れないからさ」

 「……?! 自爆する気かっ!!」。この驚愕の事実に、思わずヘタレの相が隠し切れない少将閣下。必死です。よかった、今日もしっかり閣下しておられます。一方で、「ルージくん、君に会えて楽しかったよ。我が人生に悔いなし、ってやつだ」、「ミィ、ルージくんと仲良くねぇ。丸焼き以外の料理もつくれるようになってくれ」といかにもこれから死にます的な台詞を口走るロン先生。

 「ザイリン少将……よく見ておいてくれよ―――これがバンブリアンの最期だっ!!」

 ―――閃光。

 ……ゾイド講座どうするのぉぉおおっ!!

 む、むしろザイリン閣下ぁぁぁぁああああっっ!!!!!

 崩れ落ちる渓谷。全速力で戦闘区域を離脱するハヤテライガーとランスタッグ。その背後にはバンブリアンの自爆によって立ち上った巨大な黒煙が……ロン先生の死を「俺のせいで……」と嘆くルージくんでしたが、実はロン先生はちゃっかりハヤテライガーにつかまって生還していたり。

 お前はどこのロー○ン伍長だよっ!!

 とりあえず、バンブリアンは粉微塵になってしまったので、ルージくんとムラサメライガーに同乗することになったロン先生。「でも、おかげで強力な敵の新型も倒せたし……」ともらすレ・ミィ嬢に、「じゃあ、ザイリンは……」とちょっと残念そうに心の中でつぶやくルージくん。……やはり、嘆かわしくも腐れ縁というやつを感じてしまっているのか。ロン先生は「まぁ、あの程度でやられてくれる敵なら、苦労はないんだけどねぇ……」と心の中でささやいております。いや、閣下が死んだら、このアニメ見ないけどさ、俺。

 今回は、前半と後半で話が独立してる感が否めませんでしたなぁ。似非死亡フラグの立ち方も不意でしたが、まさかあそこでロン先生があんなにカッコよくなっちゃうとは。この人、何気なしに操縦技量高すぎ。でも、せっかく強化パーツを取りつけたのに、早速昇天してしまったバンブリアンが哀愁漂う。パンダがぁ、1600円のパンダゾイドがぁぁああっ!! しかし、ロン先生のキャラのパクリぶりはどうだろう? 「自爆したと見せかけて実は生きてたぜ!」というのは、ゾイド界では○ディター・ロー○ン伍長の専売特許だったはずだけど……思うと、あの二人には似通うものが。

 あと、久しぶりに「一つしかない命、大切にしなくちゃ」を聞きましたな。あの人の決め台詞。

 次回「予兆」。とうとう、ソータくんが本格的に出陣?!


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Posted by ねたろう at 19:11│Comments(0)ゾイドジェネシス
 
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